防犯まちづくり計画

(1)地区の概要

市川市は、千葉県北西部に位置し、東京都心から20㎞圏内に市域単体が含まれる、人口約50万人の都市です。北は松戸市、東は船橋市と鎌ヶ谷市、南は浦安市と東京湾に接し、江戸川を隔てて東京都(江戸川区・葛飾区)と相対しています。
対象地区の「稲荷木小学校周辺地区」は市川市中央部に位置し、地区の東、南を江戸川放水路が流れています。地区内は平坦で、戦前までは行徳から八幡へ抜ける街道沿いに集落が形成され、周囲は一面水田でした。現在は、道路基盤が未整備な郊外住宅地としての様相で、地区東側はマンションが混在する工業地域となっています。京葉道路(高架)が地区中央を横断し、地区内を縦断する東京外かく環状道路(平成27年度開通目標)が都市計画決定されています。外環道路の用地買収(買収率9割)に伴い、小学校周辺等に空き地と暗がりの部分が広がっています。付近の市川インターチェンジ利用の通過交通が地区内を抜け道として利用しており、交通事故の不安も高くなっています。

区域 稲荷木小学校の校区(稲荷木1〜3丁目、大和田1,2丁目、田尻1,2丁目等)
面積 約137ha
人口/世帯数 11,194人/5,343世帯
年齢別人口 15歳未満1,370人(12.2%)
15歳以上65歳未満7,989人(71.4%)
65歳以上1,835人(16.4%)
位置図 位置図
地区の区域図 地区の区域図

(2)地区の犯罪情勢

市川市の刑法犯認知件数の推移を見ると、平成14年をピークに減少に転じており、平成19年中の人口1万人当たりの犯罪発生率では、千葉県172.8件を下回り、172.3件となっています。
対象地区における窃盗犯の認知件数を手口別に見ると、市川市全体と比較して、自動車盗、自転車盗、車上ねらい、部品ねらいといった乗物盗が多くなっているほか、空き巣も多く見られます(※平成19年中の人口1,000人当たりの犯罪発生率で比較)。また、犯罪発生箇所の傾向として、ひったくりは、駅から近く、比較的人通りの多い通りから一歩入った付近での発生が多く、空き巣等は、住宅地の広い範囲で発生が見られます。
※資料編・犯罪発生状況マップ参照

(3)防犯上の不安・問題箇所の状況

稲荷木小学校周辺地区では、屋外照明灯が設置されていない公園や堤防沿い等で、夜間の暗がりが生じています。また、屋外照明灯の配置・配光のバランスから、公園の奥や道路の歩道部分、照明と照明の間に暗がりが生じていたり、幹線道路から一歩奥まったところが相対的な暗がりになっている等の問題が見られます。
住宅や工場の周囲を囲むブロック塀や、農地周囲や緑道の茂りすぎた樹木・植栽等が、見通しや灯りを遮っている箇所も所々に見られます。
その他の防犯上の不安・問題として、ゴミや落書き(外環道路用地の周囲、水路、トンネル等)、屋外空間の死角(屋外駐車場や高架下、空き地・空き家周囲等)、車両交通が危険な道路・通学路が見られます。また、外環道路用地(空き地)や未整備の緑道では、暗くて人通りも少なく、管理も十分なされていない等の状況が見られます。
※資料編・地区の状況図参照

(4)防犯対策・取組みの実施状況

稲荷木小学校周辺地区では、自治会や小学校、PTA等を中心に、パトロール活動や子どもの見守り活動、道路や公園、外環用地周囲等の清掃・美化活動に取組んでいます。また、自治会や商店会では防犯灯や商店街路灯の設置・点灯、小学校や幼稚園では校内・園内の安全管理を継続して行っています。
それぞれの地域団体が広報や掲示板等を通じて、地域住民や保護者、子ども等へ防犯に係る情報提供を行っており、地域の防犯意識の向上に取組んでいます。
※資料編・防犯対策・取組みの実施状況参照